ファスティング中には、酵素ドリンクを適量摂りながら行うのが、一般的ですよね。
では、ファスティングで、なぜ酵素ドリンクを使用するの??について考えてみましょう~!!
酵素の役割と必要性
酵素とは私たちの体に存在し、消化・吸収・代謝など生命維持に必要な反応に欠かせないものです。
別名『エンザイム』と呼ばれていて、私たちの体の中には約25000種類もあるとされています。
体の中では、絶えず古いものを排出し新しいものを摂り入れるという様々な化学反応が行なわれていますが、こうした細胞の代謝にも酵素は重要な役割を果たしています。
また、食べ物を細かく分解して消化を行うのは腸ではなく酵素の触媒作用です。
吸収した栄養素を必要な場所に届けるのも酵素の働きですし、体に溜まった不要なものを尿や汗の中に排出するのも酵素です。
そのため、体内の酵素が不足すると血管の中に代謝されなかったものが蓄積し、その結果、血液がドロドロになり肥満や血流不良の原因になります。
しかし、残念ながら現代の私たちの食卓には驚くほど酵素が不足しています。
野菜・果物・肉・魚など天然の食物には必ずその食物独自の食物酵素が含まれていますが、実は酵素は53度で2分間熱を加えると壊れてしまうと言われています。
酵素栄養学の第一人者として知られているアメリカの医学者エドワード・ハウエル博士は、生涯、体内でつくられる酵素の量は遺伝子によって決められていて、新たにつくり出せないと提唱しています。
つまり、体内の酵素を使い終わると寿命が尽きると言っているのです。
日頃から暴飲暴食などを行っていると、酵素のムダ遣いとなり寿命を縮めてしまうことにもなりかねません。
体内の「酵素預金」を減らさない食習慣を身につけることは、健康維持や美容に欠かせないカギなのです。
酵素には、私たちの体内にもともと存在する「潜在酵素(体内酵素)」と、食事によって体外から摂り入れる「体外酵素」があります。
また、潜在酵素は大別すると代謝や細胞分裂に関わる「代謝酵素」と、消化や吸収に関わる「消化酵素」があり、それぞれ重要な働きをしています。
潜在酵素
酵素栄養学では、潜在酵素は生まれたときにDNAに組み込まれていて一生でつくられる量は決まっていると言われています。
さらに、一日でつくられる量も決まっているため、潜在酵素を浪費する食生活は寿命に関わってくることもあります。
消化酵素
消化酵素は食べ物の消化・吸収に欠かせない酵素で、食べ物を体内で消化して必要な栄養素を摂りこむために必要です。
消化器官で分泌され栄養素を分解し、腸で吸収されるよう働きます。
また、腸内に存在する微生物も消化酵素をつくり出すと言われています。
代謝酵素
代謝酵素は生命維持に不可欠な酵素で、腸で吸収された栄養をエネルギーに変える働きを担っています。
栄養素を体の各細胞に届け有効に働く手助けをしたり、呼吸や運動などの化学反応とも深い関わりがあります。
また、体内の毒素を排出し自然治癒力を高めたり免疫力を高めるなど、生命維持に関わる重要な役割を担っています。
体外酵素
体外酵素は主に食品に含まれる酵素で消化酵素の働きをサポートする酵素です。
食物酵素
食物酵素は生野菜や果物をはじめ、生の魚や肉などに含まれています。
また、発酵食品にも多く含まれていて消化酵素の働きをサポートしてくれます。
腸内細菌の酵素
腸内細菌の酵素は腸内細菌が食物繊維や三大栄養素などの残留物を分解するときに分泌される酵素です。
私たち人間は、野菜などに含まれる多糖類の多くを分解できませんが、腸内細菌の酵素の働きのおかげで栄養素として吸収することができます。
酵素は年齢とともに減少する
体内でつくられる酵素の量は年齢と共に減少します。
20代をピークに40代になると急激に減りはじめるため、加齢と共に体型が変わったり疲れを感じやすくなるのは酵素不足のせいかもしれません。
現代人の食生活では酵素が不足しがちですが、酵素不足の生活を続けていると体内でのあらゆる反応に支障をきたし、体は様々なリスクを抱えることになります。
特に、過食や加工食品の多い食生活では、消化や代謝に欠かせない酵素が必要以上に消費されてしまいます。
加齢と共に気になる変化が出てきたら、まずは酵素不足になっていないか食生活の見直しを行いましょう。
いかがですか~??
酵素預金を減らさない、食習慣、大事ですね~~~!!!