プロバイオティクスとプレバイオティクス
プロバイオティクスとは腸内フローラのバランスを改善し、人の健康に¥有益に働く生きた微生物を指します。
つまり、プロバイオティクスは体に良い影響を与えている生きた微生物やそれらを含む食品のことで、
その代表格として広く知られているものには、生き菌が含まれるヨーグルトや納豆などがあります。
また、公益財団法人腸内細菌学会/(旧)日本ビフィズス菌センターによると、プロバイオティクス
には次のような条件が求められています。
プロバイオティクスの条件
1,安全性が保障されている。
2,もともと宿主の腸内フローラの一員である。
3,胃液、胆汁などに耐えて生きたまま腸に到着できる。
4,下部消化管で増殖可能である。
5,宿主に対して、明らかな有用効果を発揮できる。
6,食品などの形態で有効な菌数が維持できる。
7,安価かつ容易に取り扱える。
公益財団法人腸内細菌学会/(旧)日本ビフィズス菌センター
プレバイオティクスとは大腸の特定の細菌を増殖させ、人に有益に働く食品成分と定義されています。
体に有益な腸内細菌の栄養源となり、菌の増殖や活性化を促してくれる食品成分で、代表的なものにはオリゴ糖や食物繊維があげられます。
また、プレバイオティクスには次のような条件が求められています。
プレバイオティクスの条件
1,消化管上部で加水分解、吸収されない。
2,大腸に共生する一種または限定された数の有益な細菌(ビフィズス菌等)の選択的な基質であり、それらの細菌の増殖を促進し、または代謝を活性化する。
3,大腸の腸内細菌叢(フローラ)を健康的な構成に都合の良いように改変できる。
4,宿主の健康に全身的な効果を誘導する。
公益財団法人腸内細菌学会/(旧)日本ビフィズス菌センター
細菌では、プロバイオティクスとプレバイオティクスを摂る「シンバイオティクス」が、より効果的に体に有益な腸内細菌を増やす方法として推奨されています。
例えば、プロバイオティクスのビフィズス菌とプレバイオティクスのオリゴ糖などを一緒に摂るとより相乗効果が期待できるそうです。